今回は昨年とは違う駐車場からスタートで、標高も昨年より約400m低い位置からのスタートになりました。この山へは、昨年スタートした場所から歩く方がほとんどです。そちらの方が早く楽に山頂に着けるからそれはそうでしょう(笑)。
歩いた日 2017年5月13日
アウトバーンを走ってると、今回の山、Kranzhoronが左側に見えてきます。右に突き出てる部分が山頂です。

駐車場に到着です。 Wanderparkplatz Windshausen(480m)

今回も最初はほとんどが林道です。

新緑の中を気持ちよくスタートした1分後、こんなものが目の前に(>_<)

森林作業のため危険注意となってます・・・。”Lebensgefahr”はそのまま訳すと、”生命の危険”となります(汗)。
どうしようか迷いました。相方は既にマウンテンバイクで他方向へ出発してるし、ここはオーストリアとの国境地帯でスマホの電波状況もいまいちで電話もほとんど通じず、”通行止めだから戻ってこい”とも言えません(汗)。
そして今までの経験からでは、この日は週末だし、土曜日でもしお仕事されてたとしても今は既に午後の時間(お昼ちょうど過ぎたくらいでした)だからもう作業はこの時間は終了されてるはず・・・と思い、そのままここを通過して歩くことにしました。
緩やかな傾斜の林道が続きます。

マツバトウダイ Zypressen-Wolfsmilch (Euphorbia cyparissias) トウダイグサ科

学名でググったら、”ヒメハギのアマラ”と書かれてる方がいらっしゃいました。
Bitteres Kreuzblümchen(Polygala amara) ヒメハギ科

オダマキの一種 Dunkle Akelei(Aquilegia atrata) キンポウゲ科

スズラン Maiglöckchen (Convallaria majalis)

”今年の有毒植物(Giftpflanze des Jahres)”で2014年に大賞に選ばれた花です(笑)。
クルマバソウ Waldmeister (Galium odoratum) アカネ科

ショートカットする登山道がありますが、森林作業での通行止めのテープがあるので林道をそのまま歩きます。

というか、林道自体も既に通行止めなんですけどね(汗)。
作業をした跡が分かります。人はいないけど駐車されてるブルドーザーも見えて、”今日はやっぱり作業はやってないんだ!”と安心しました。

緩やかな傾斜の林道を歩いて行きますが…、この辺りから、遠くからチェーンソーの音が聞こえ始めました(汗)。

スミレ

麓の方ではすっかり枯れてましたが、標高も千mを越してくる頃になるとコミヤマカタバミがまだまだたくさん咲いてました。

そして、途中、伐採作業をされてるのが分かりました(汗)。ただ、林道からはかなり離れてたのか作業してる方々も全く見えず・・・。
でも万が一のことを考えてそこは足早に歩きました。
作業、やっぱりされてたなあ、下りは別の道から下ろう・・・と思ってたら、目の前にものすごく巨大なものが!!(>_<)
↓これは通り過ぎた後の撮影です(-_-;)

これも通行止めの一因ですね・・・。
どうしようかなあ・・・と思ってたら、この機械(?)の陰から作業員の若いお兄さんが姿を現しました。お兄さんも私を見てびっくり(汗)。
あー、これは怒られてもしょうがないかも・・・と思って困った顔をしてたら、お兄さん、にこっと笑って”通っていいよ”と手招きしてくれました(^^;
・・・ということで、狭い岩の壁側をなんとか通ることができました(^^; 反対側は無理でした。
この後、マウンテンバイカーさんとすれ違ったけど、マウンテンバイカーを抱えて歩くのにはちょっと狭いかも・・・。
マウンテンバイカーさん、もしかしたら引き返したかもしれません。
そしてまた、通行止めのテープがありました。

どうも私が通過してしばらく経って作業は終わったようです。↑↑のはそのままそこにあったようで、ここを通過した人が同じように”壁側をなんとか通ることができた”と言ってたようです。
ショートカットする登山道に入ります。

ここは国境。私がいる側はバイエルン(ドイツ)で、向こうはチロル(オーストリア)。

↑で左側に大きく見える石がこの国境石。

また林道に入ります。林道のみだとマウンテンバイカーさんにも人気のコースで、相方もこの道を通ってアルムまで来る予定。

ムラサキ科の花 Echtes Lungenkraut(Pulmonaria officinalis)

セイタカセイヨウサクラソウも麓ではほとんど枯れてたけどこの付近からまだまだきれいにたくさん咲いてました。

チシマキンポウゲ Gold-Hahnenfuß(Ranunculus auricomus) キンポウゲ科

フキタンポポ Huflattich(Tussilago farfara) キク科

アルムに到着です。ここで相方と待ち合わせ予定ですが、先に山頂を目指します。

Kranzhornalm(1230m)
アルムから山頂までは登山道で約20分の道のり。マウンテンバイクは禁止です。

アルム小屋、にぎわってますが、お天気がいまいちの予報だったせいか思ったよりは人が少ないです。

レッドキャンピオン Rote Lichtnelke(Silene dioica) ナデシコ科

特定はできませんでした・・・。
バラ科のキジムシロ属の花(Fingerkraut)

ヨーロッパリンドウ Frühlings-Enzian (Gentiana verna) リンドウ科

トキワヒメハギ Buchs-Kreuzblume (Polygala chamaebuxus) ヒメハギ科

オオバコ科の花 Herzblättrige Kugelblume (Globularia cordifolia) オオバコ科

アルムを過ぎてからの眺めはなかなかのもの。


このリンドウは今年お初♪
トランペット・ゲンティアン Clusius-Enzian (Gentiana clusii) リンドウ科


ヤヨイエリカ Schneeheide (Erica carnea) ツツジ科

山頂十字架が見えてきました。

山頂にも国境線が走ってるので、この山頂には2本の十字架が立ってます。通常、そういう場合でも1本の場合がほとんどです。

左奥がオーストリア(チロル)、右手前がドイツ(バイエルン)の山頂十字架。
到着です。右後ろ、緑が多い山は、ヨーロッパオオライチョウを見た時に歩いた、ドイツの農場としては一番高い位置にある、Hohe Asten(1103m)。

リュックを背負った方の右斜め前にある四角い石は国境石。

山頂の様子を動画に撮りました。途中ズームにしたところは、↑↑でも書いた農場、Hohe Asten。
そしてまたアルム小屋の所に戻ってきました。相方は既に到着済み。

山小屋らしい、簡単なお料理のみがありました。私は手前の、ベーコンを炒めた上に目玉焼きを乗せたもの。奥の相方のは、クヌーデルとザウアークラウト。

たかが目玉焼き、されど目玉焼き、私が自宅で作るのより何倍も美味しかったー(笑)。
下りは、予定では同じ道を下る予定だったけど、森林作業のこともあるので地図で探した別の道を通ることに。

実際には、この時間は既に作業は終わってたようです。
予定してた道よりも時間が長くかかることは分かってたのと、雨の心配もあるので撮影はあまりできないなあ・・・と思ってたのに、リンドウがたくさん咲いててなかなか先に進めませんでした(^^;




あの雲はこっちには来ないはず・・・と思っても、やっぱり雨が気になります。

でも途中降ったのは1分くらいのみ。その時にけっこうな量だったので先のことを思うと憂鬱だったけど通り雨で済みました。
マーキングもしっかりされたなかなかいい登山道です。


アマドコロ Echtes Salomonssiegel(Polygonatum odoratum ユリ科

そしてここから長い長い林道が始まりました。傾斜もほとんどなく、とにかく長い(-_-;)

林道が終わり、その先の道がどこにあるかよく分からず。地図で確かめてその方向を見たら、草むらに隠れてよく見えない場所に登山道発見(^^;

マーキングなどはなかったけど、地図にちゃんと描かれてる道なので、整備はきちんとされてました。

ただ、とにかく細いし、傾斜はきついわで、歩くのはかなり困難でしたが・・・(汗)。
廃墟の横を通ります。 Ruine Katzenstein

↑の廃墟はほとんど麓にありました。でも、オーストリアとの国境前に出てしまい、ここからは歩行者専用道もありませんでした。

青い標識の向こうはオーストリア(チロル)。
駐車場まではたぶん歩いて15分くらい。相方はもう1時間くらい前に車に戻ってたようだし、スピード出して走ってる車が通る車道は歩きたくなかったので、登山道からちょうど出てきたところにあったこの教会まで迎えにきてもらうことにしました。

電話を終えたらあっという間に車はやってきて、無理して車道を歩かなくてよかったと思いました(^^;
この日歩いた距離は約12.7㎞、累積標高は約900mでした。
この一週間前の歩きの以降はまだまだどこも歩けてません!次はどこを歩こうかな~。
森林伐採の工事は確かに危ないので、通行止めになってますよね。
僕も休日がほとんどなので、気にせず入ったりしますが、チェーンソーの音が聞こえると怒られないかと思ってしまいます(笑)
頂上からの景色もすっかり雪もなくなってきれいですね^^
僕はちょっと飲みすぎてウェイトが増えてまして、すっかり登れなくなってしまっています(笑)
名前: やまびこ [Edit] 2017-05-21 07:56
コメントありがとうございます♪
こんにちは!
同じような経験、あるんですね~(^^;
私も、作業されてる場所の近くを通った時、私からは見えなくても向こうから見えたら怒られる・・・と思って、とにかく足早になりました(汗)。
雪、だいぶ融けました!
ここのところ雨は多くても気温は20度超えたりしてるので、これから機会があればもっと歩きたいなあと思ってます。
私も同じくウェイトが・・・でして、ジーンズがきつくなってて大変です(涙)。
名前: アルペン猫 [Edit] 2017-05-21 21:40
こんにちは♪
通してもらえなかったら、引き返さなければならなかったんですよね。
融通の利かないおじさんじゃなくてラッキー♪
それにしてもすごい所に作業車が...^^;
リンドウの花、何度見ても飽きない美しさですね♡
なかなか先へ進めないのも、仕方のないことかと思われます^^;
おおおっ!アマドコロ!←美味しいと聞いてから反応が大きい(笑)
通り雨にも遭われたそうで...
雨の後は足元が悪くなりそうですが、事故のないよう、お気をつけくださいね!
名前: pil [Edit] 2017-05-22 20:01
作業中の重機の写真、どう見ても通れないと思うんですが
そんな狭いとこ進んでしまったんですね~。
僕なら間違いなく引き返してます(笑
黄色のお花だんだん増えてきましたね。
あ!トランペット・ゲンティアン、懐かしいー^^
昨年よく登場してましたね。
これだけ色の濃いお花ってこちらでは見かけないので
すごく印象的です。今年も楽しみですね!
名前: としパパ [Edit] 2017-05-22 22:21
コメントありがとうございます♪
意地悪な人だったら怒って通してくれなかったはず・・・(-_-;)
優しいお兄さんはたぶん自分の子供と言ってもいいような年齢の方だと思うけど(笑)、にこっと笑ってくれた時はとにかくホッとしました(^^;
作業車、これ、どうやって動かすんでしょうね??タイヤ、斜面の方に向いてるけど・・・。
ものすごい急斜面でそこを走るのは無理だと思うし、どうやって向きを変えるのかものすごく気になってます(^^;
アマドコロは私にはもう野菜にしか見えません(笑)!
足元悪いところあって、実は最後の最後にやらかしました(汗)。
このことはもう一つの方に書きたいと思いますー(^^;
名前: アルペン猫 [Edit] 2017-05-23 04:16
コメントありがとうございます♪
こんにちは!
壁側ならなんとか通れますよ!(^^;
でかいドイツ人が”狭かったけどそこを通った~”と言ってたらしいので、普通の日本人体型の方なら楽勝で通れます(笑)。
でも斜面側は歩くの無理でした(>_<)
お花、徐々に増え始めてます!
トランペット・ゲンティアン、覚えてくださってて嬉しいです^^
このお花は草原の上では存在感たっぷりです。
これからもっと標高のある山に行っていろんな花を見るのがますます楽しみになりました♪
名前: アルペン猫 [Edit] 2017-05-23 04:21
あの巨大な重機、よく通り抜ける隙間がありましたね!
一番怖いシーンかも!!
日本のアルプスにはミヤマオダマキって花がありますが、青紫に中央部が白いツートンの花びらです。濃い紫のオダマキは初めて見ました。
アマラの花は可憐で、美しい花ですね。
相変わらずリンドウはどこまでも青いですし!
名前: 居酒屋与太郎 [Edit] 2017-05-23 22:36
コメントありがとうございます♪
こんばんは!
ドイツ人も通れたと言ってたようなので、日本人なら彼らよりは楽に通れるはずです!(^^;
作業現場でもいきなり人が現れて怒られたらどうしようとか、この重機のところのお兄さんにも怒られるー!とドキドキで、はい、怖かったです・・・。
ミヤマオダマキ、ググりました!
こっちだと似たような色でセイヨウオダマキってのを見たことありますが、山で見られるオダマキは今回の濃い色のがほとんどのような気がします。
リンドウの青さはやはりすごく存在感があって、これを見ると”山に来たー!”の気分に浸れます(笑)。
名前: アルペン猫 [Edit] 2017-05-24 04:36
困っているところに笑顔って本当に嬉しくなるよね〜♪
いいお兄さんでよかったね。
お花が沢山だし、色もきれいで見とれちゃう〜(^ ^)
動画もいいね〜
まるで自分が登った気になります!(笑)
名前: komomo姉 [Edit] 2017-05-24 20:30
コメントありがとうございます♪
目の前にこの重機がバーン!と現れた時、頭の中が真っ白になりました(^^;
今さら引き返したくないし、でも通れる幅はあるかな、誰かいたら怒られるな・・・とか考えてたら、お兄さん登場でした(笑)。
たぶん、”アジア人のおばさん、通行止めというのが理解できてなかったのかも”と思われてたかもですね(^^;
お花、今は背丈の小さいのがたくさん咲き始めてますよ!
夏以降は背丈の大きい花も増えてきますが、個人的には雪解け後から初夏にかけての今の時期に咲くお花が好きです^^
名前: アルペン猫 [Edit] 2017-05-25 00:40
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