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今回の山は、キームガウ地方に位置するHochplatte(ホッホプラッテ)です。同じ名前の山がドイツ内に他にいくつかあります。
相方がマウンテンバイクでこの周辺を走るというので、その時間内、この山なら簡単に歩けそうだと思ってここを歩いてみることにしました。簡単だと思ってたのに、最後150mくらいの北側斜面にまだ残雪があって道がよく分からなくて、登頂直前、ちょっとだけ迷ってしまった歩きとなりました。


歩いた日 2018年5月11日


Marquartstein(マルクヴァルトシュタイン)という村にあるリフトの駐車場からスタートです。
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駐車場 Hochplattenbahn 標高約560m


最後の150mくらいを登るまではずっと林道になります。
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赤丸印(中級)で、山頂までは2時間半の表記。私も最後の残雪での道の迷いがなければこれくらいの時間で歩けてたと思うのですが、2時間45分かかってました。
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クルマバソウ  Waldmeister (Galium odoratum) アカネ科
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鉢植えのクルマバソウをちょっと前に頂きましたが(調理用に、笑)、自然界にはたくさん生えてますね~。
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ヤマヤグルマギク Berg-Flockenblume (Centaurea montana)  キク科
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アルピナ・クレマチス Alpen-Waldrebe(Clematis alpina) キンポウゲ科
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ずっと日陰で涼しかったです。マウンテンバイクで走ってる人もけっこういらっしゃいました。
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カノコソウの一種  Berg-Baldrian (Valeriana montana) オミナエシ科
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クゲヌマラン Schwertblättriges Waldvöglein(Cephalanthera longifolia) ラン科
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スズラン Maiglöckchen (Convallaria majalis) キジカクシ科
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リフトの山頂駅(1050m)を過ぎるとしばらく平坦な道が続きます。
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山頂駅の側のアルム小屋。営業中でしたが、寄らずにまずは山頂を目指します。
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Staffnalm(1050m)


キバナノコマノツメ  Zweiblütige Veilchen (Viola biflora) スミレ科
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最後の残雪のことなど予想だにせず、”楽勝♪”と思って歩いてました(^^;
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まだまだ残雪があるなあと思って歩いてたら、その周辺にミスミソウがまだまだたくさん咲いてました。
ミスミソウ Leberblümchen(Hepatica nobilis)  キンポウゲ科
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ハコベの一種  Hain-Sternmiere (Stellaria nemorum) ナデシコ科
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ベアラオホ(ラムソン)がびっしり!!行者ニンニクの様な植物です。
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花がまだ咲いてない状態なのでよかったですが、咲いてたら、ここは相当ニラ臭かったことでしょう・・・(笑)。
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セイタカセイヨウサクラソウ  Hohe Schlüsselblume(Primula elatior) サクラソウ科
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リュウキンカ  Sumpfdotterblume (Caltha palustris) キンポウゲ科
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眺めがよくなってきました。北側斜面になるので残雪もまだあります。
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これも既に咲き終わってるかと思ってたら、この周辺にはまだまだたくさん咲いてました。
ヤブイチゲ  Buschwindröschen(Anemone nemorosa) キンポウゲ科
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チシマキンポウゲ  Gold-Hahnenfuß(Ranunculus auricomus) キンポウゲ科
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イワカガミダマシ Alpen-Soldanelle (Soldanella alpina)  サクラソウ科
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アルムを通過。まだ放牧も始まってないのでひっそり。 Hochplattenalm(1320m)
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霞んでてちょっと見えにくいですが、左奥に、日本人観光客にも人気のキームゼー(キーム湖、Chiemsee)が見えてます。
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エゾネコノメソウの一種 Wechselblättrige Milzkraut (Chrysosplenium alternifolium) ユキノシタ科
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ヨーロッパリンドウ  Frühlings-Enzian (Gentiana verna)  リンドウ科
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セイヨウキンバイ  Trollblume (Trollius europaeus)  キンポウゲ科
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ヒレハリソウの一種  Knoten-Beinwell (Symphytum tuberosum) ムラサキ科
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ちょっとだけひんやりとした空気が流れてました。
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ここからだと湖ももっとはっきりとした姿で見えました。
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土筆がにょきにょきと生えてました。見るたびに摘みたくなる!
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イワカガミダマシが道沿いにたくさん咲いてました。
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そして分岐点へ。ここで左に曲がって登山道に入るように道標が出てます。
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林道をもっと先まで歩いて左カーブになった時に、草原の上から登って行く道があるようでそちらへと進めば迷うことはなかったはずですが、ここに道標が出てるからここから曲がるものだと当然思いました。


で、道標通りに歩きましたが、先には残雪が・・・。
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いろんな方向へと進んでみるも、マーキングなどは見えません。雪の下にあったのか?でも山頂まであと少しの位置だったし、人が歩いた跡もたくさんあったのでとりあえず地図で確認しながら歩きました。


でもやっぱり雪でよく分からなくなって、残り標高100mもないけど今日はあきらめようかな・・・と思ってました。
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すると、この辺りで、下山してくる若い男性二人の姿が見えました。
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道を聞こうか?とも思ったけど、その人たちも見るからに”適当なところを下山”してるのが分かったし、あっという間に下に行ってしまいました。
とりあえず森の中は脱出したので、私も適当に先へ進むことにしました(^^;


ハイデルベリーがたくさん茂る場所に、かろうじて人が通れる隙間もあったのでそこを歩きました(^^;
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ぜ~んぶハイデルベリーが生る木(セイヨウスノキ)です!
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そこに道らしきものを発見!分岐点で道標通りに歩かず、先へと進んで草原の上へと通ずる道がこれだったようです。
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道だ、道だ!山頂もたぶんあそこ~!あきらめなくてよかった♪・・・と思って歩いてました(笑)。
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眺めは抜群♪
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トロールブルーメ(セイヨウキンバイ)がたくさん咲き始めてました。
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もちろんリンドウも。
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森の中から通じる道がそこに。残雪がなかったらここをちゃんと歩いてきたはずです(^^;
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山頂へのラストスパート♪
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セイヨウオニシバリ  Echter Seidelbast(Daphne mezereum) ジンチョウゲ科
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山頂十字架が見えてきた!
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無事に到着できて感激もひとしお(笑)。
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山頂からの眺め。


山頂からの眺めは木々に囲まれてて、山頂直前での方がよく見えてました。
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私の後からやって来た男性が周辺の山の説明をしてくれました。
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その方、私の後に、分岐点に来られてたのが見えてました。そして森の中の道を通ってこられたのが見えたので、「私、雪があったからあそこで迷いました」と言ったら、その男性もこの山は初めてでそこだけよく分からなかったと仰いました。


でもちゃんと山頂まで来られたわけだから、私も下山は森の中を通って行こうかと思ったのですが、
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雪でまた迷いそうだったのでやっぱり草原の上の道へと戻ることにしました(^^;
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こっちの方が安全です!林道ももう見えてますしね(^^;
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林道へと下った後、歩いてきた分岐点へと戻って来ました。
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あとはずっと同じ道を下ります。
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リフト山頂駅の側にあるむアルム小屋。そろそろ閉店だったのか、テラスの片付けを始められてました。
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リフト山頂駅。
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私はもちろん歩いて駐車場へと下ります。


登る時に見落としてた花。
サカネランの一種   Vogel-Nestwurz (Neottia nidus-avis) ラン科
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林道だけになるので下りはあっという間でした。


そして帰りに、途中の店で夕ご飯を食べて行くことにしました。
冷えたビールが美味しいなあ♪
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私は手前の豚肉のステーキのお料理(キノコのソースとシュペッツレ)。奥は相方の、キームゼー(キーム湖)で獲れたニジマス(Renke)料理なんですが、この魚の美味しかったこと!
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ドイツの店の魚料理はいまいちだと思ってあえて肉料理を注文したのですが、この魚、激うまでした!
ということで、またこちらへと山歩きに来ることがあったら、またここで食事をしてこの魚を注文しなければと思いました(笑)。ステーキももちろん美味しかったですよ(笑)!



この日歩いた距離は約14㎞、累積標高は上りが約980mでした。

今週は毎日雨で、ほぼ毎日のように雷がゴロゴロと鳴ってます。次はいつ登れるかなあ、です。

Hochgern(1748m)

Gleirschklamm(Gleirsch渓谷)

comment iconコメント ( 8 )

アルペン猫さん、こんにちは。

今回は大部分がのんびり林道歩きでしたね。
まだ雪が残ってるんですね。一度登山道を外すとなかなか復帰が難しくなりますね。気を付けて登らなくちゃいけませんね。

ニジマス料理ですか。どうしても肉料理のイメージが強いですけど、おいしいお魚料理もいいですね^^

名前: やまびこ [Edit] 2018-05-21 06:42

コメントありがとうございます♪

★やまびこさん

どうせほとんど林道だし~とすごく軽い気持ちで歩いてたら、最後の最後で迷って、あらら・・・でした(汗)。
今年はけっこう積雪が多かったので山もまだまだ残雪がいつも以上にあるなと感じました。

ドイツはお魚の調理の仕方がいまいちなところが多いんですが、ここのは本当に美味でした!
なので次の山歩きもこのレストランの近くでやりたいと思ってます(笑)。

名前: アルペン猫 [Edit] 2018-05-21 16:17

こんにちは♪

まだ雪が残っているんですね!
それだけこの冬は雪が深かったということなんでしょうか。
ベアラオホもまだ花も咲かず、瑞々しい葉を茂らせてますね。
お山の植物は、摘んではいけないんですか?
ハイデルベリーも、食べ放題って感じなのに~!
↑頭の中、食べることばっかり。(笑)
セイヨウキンバイの黄色と、リンドウの青が、緑に映えますね。
斜面のイワカガミダマシも、すごくきれいです(*´▽`*)

名前: pil [Edit] 2018-05-21 22:27

コメントありがとうございます♪

★pilさん
こんにちは♪

雪、なんだか今年はけっこう残ってます!
今日も歩いてきましたが、あら、まだこんなところに・・・と思えるところに残ってました。
今年はうちの方でもけっこう積もりましたから、山はそれなりに多かったみたいです。
植物、保護されてるものでなければ摘んでも大丈夫です^^
ハイデルベーレももちろんOK♪
でもなぜか、歩いてる時に、”これを摘んで食べよう!”とはならないんです(^^;
たぶん、歩くことに精一杯でそこまで気が回ってないのかも(笑)?
逆に言えば、歩いてることに集中してるから下界のいろんなイヤなことを忘れられてそれがまたいいんですけどね(笑)。
雪解け後はかわいいお花があれこれ咲きだすので歩いてて一番楽しい季節かもです^^

名前: アルペン猫 [Edit] 2018-05-22 05:31

まだ北斜面で日当たりの悪い林の中には雪が残っていたのですね。
そちらの牧草地を歩く所は雪なくても迷う私ですから、私なら遭難しそう。(苦笑)
標識あれば従いますよねえ、良い子わね。(笑)
日本では新潟の低山で行方不明の親子がいるのですが、その数日前に同じ山に登った人が動画をYoutubeにあげていて、明瞭な登山道とそこを塞いだ残雪で、その人も下りでは道に迷ったそうです。
GPSを持っていたので何とか下山できたと書いてありました。
私も以前に雪渓を横切る所で下り過ぎて迷いそうになったこともあり、残雪って怖いですね。

花が、春の花と夏の花が一緒に咲いているみたい。

名前: REI [Edit] 2018-05-26 19:21

コメントありがとうございます♪

★REIさん
4月からずっとお天気がよかったので雪はすっかり融けてるかと思ってたら、それ以前の積雪が多かったせいかやっぱり日当たりの悪い場所はまだ残ってるなと感じます、最近歩いてて。
ただ、お花が、日当たりのいい場所のは昨年より早く咲き終わってたりで、”あれれ??”な気分です(^^;

道標を立ててるのなら、こういう森の中では木とかにマーキングしてもらわないと、ちょっとでも雪が残ってるとお手上げです(汗)。

そうだ、新潟の親子!ニュースで最初はチェックしてたんですけど、まだ見つかってないんですね。
あ~、やっぱり雪が・・・。
私も今回は引き返すつもりだったけど、下りてくる人の姿が見えたのと、下に林道がはっきり見えてたから、それでとりあえず行ってみようの気持ちになりました。下の林道見えてなかったら残りあとわずかでも行ってないです。
雪の上を歩くのも怖いけど、雪で道が見えないのも怖いですね・・・。

名前: アルペン猫 [Edit] 2018-05-27 02:55

アルペン猫さん こんにちは

雪での道迷いは僕なんかしょっちゅうですよ~。
先行者のトレースについていったらえらく遠回りになったとか、途中で間違いに気付いてコースに戻るのに強引にショートカットして藪漕ぎしたとか、何度も経験してます(^^;

クゲヌマランはこちらで咲くギンランに似てます。リュウキンカは先日探したのですがまだ咲いてなかったなぁ~。。。これからいろんなお花が咲いてくるので楽しみです。

かなり距離歩かれたみたいですね。お疲れさまでした!

名前: としパパ [Edit] 2018-05-28 20:45

コメントありがとうございます♪

★としパパさん
こんにちは!

雪山も歩かれるとしパパさんでも雪での迷いがあると聞いて、なんだか少し安心しました(^^;
私は基本、雪の上はぜーーーったいに歩きたくないので(笑)、今回のこれは、最後の最後、山頂を目前に”あちゃー!”な気分でした(;^ω^)

クゲヌマラン、種類でキンラン属となってたので、ギンランとは同じ仲間みたいですね^^
リュウキンカは、最近の歩きでたくさん見てます!
こちらでは早い時期にたくさん咲き始めるのかも。

お花がたくさん咲き始めて歩くのが楽しくなりました^^
写真整理が遅いのでなかなか次がアップできてないです(>_<)

名前: アルペン猫 [Edit] 2018-05-28 22:26

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